人の弱さ

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人は考える、感情をもった生き物だと言われます。地球上の多くの生き物は、感情というものをもたないと言います。

 

なぜ、人は、人としてこの世界に創られたのでしょうか?私はとても不思議です。

 

一方、よくよく考えると、人は感情をどのようにしてもつのか、それもとても不思議です。

 

 

ある説明によると、人の脳(潜在意識)は、外部からの刺激に対して「好ましい(快)」か、「好ましくないか(不快)」という二通りのアウトプットを出すのだそうです。

 

それが過去の経験と結び付けられ、「つらい」、「悲しい」、「腹立たしい」、「うれしい」となると言うのです。

 

例えば世の中には「悲しい」と思える出来事がとてもたくさんありますが、よくよく考えれば、そこには、例えば”ある人の死亡”という事実があります。

 

私も、つい最近、立て続けに両親を亡くしました。長く介護や闘病があり、その結果、母を追うように父が亡くなったのですが、葬儀で両親の想い出などを語る中で、とても悲しく感じました。

 

でも、とても薄情に聞こえるかもしれませんが、事実は、「母と父が、立て続けに亡くなった」ということだけがありました。

 

そして別のいくつかの事実として、”父に厳しく育てられたこと”、”母がとても素敵な人でよき理解者であったこと”、”もう二度とその大切な二人と話すことも、新しい経験ができない”ということがありました。

 

両親の死亡によって、好ましくないというアウトプットが出て、それが過去の経験、今後もうなにも一緒にできない、という想像により、私はとても悲しい気持ちになっていました。

 

人は、自分の出した感情により左右される”弱い”生き物だと気づきました。

 

感情に左右されるということは別に悪いこととはまったく思いませんが、それにより、自分の感情が必要以上に乱れたり、行動に障害がでるのだとすれば、私はそれはよくないことだと思いました。

 

乱れた感情や哀しみに必要以上に左右されないために、まず必要なことは、人の心=”脳”の仕組みを知ることが大切だと思いました。

 

ここでは、そうした人の心と感情にとくに着目しながら、この世において、人は(自分は)どう生きていくべきなのかを研究していきたいと思います。

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